No33  息子の成長が誇らしい

(2014年2月/母A)

グリーンファイターの門を叩いたのは、1年生の夏。遊々ボールのチラシを見たことが始まりでした。もともと、家で絵を書いたりお話を作ったりするのが好きで、男の子なのに心配と少々余計な気を回し、「試しにちょっと行ってみない?」と友達と参加してみたのです。

当日はメガホンでボールを打った途端、一塁ではなくピッチャーの方へ走っていく始末。「あちゃー」やはり無理かもと思い、家に帰って聞いてみたら意外にも「楽しかった。また行きたい」と。塁に出たらコーチがすごく褒めてくれたとうれしそうに話してくれました。翌月の遊々ボールにも参加し、「じゃあ始めてみる!」となったのです。

入ったばかりの頃は、ボールが当たると痛いし、満足にボールも投げられないし、ましてや捕る事なんてと、できないことだらけ。「野球、続けなきゃダメ?」と何度か聞かれたことを覚えています。「始めると決めた以上は、最低1年間本気で頑張ってごらん。それでも嫌だったら一緒に考えてみよう。初めてだからできないのは当たり前。ただし1年間は本気で一生懸命ね」。

2年生になったばかりの頃は自由参加だった午後の練習で、毎回帰宅する姿を見ては続けられるのだろうかと不安を感じたものです。コーチに相談したところ、「チーム内の彼の様子をみていると大丈夫。全く心配ない。」と力強く断言してもらい、親が感じる息子とコーチが感じて下さる息子には大きな違いがあり、マイペースながら少しずつ自分の考えで行動し成長する様子に気付かされ、またしても余計な心配だったと驚きました。

そんな息子は、いつの間にか野球が大好きになっていました。4年生になると、初めての夕練で皆勤賞を目指しました。代表に名前を覚えてもらったのが嬉しいし、ピッチャーをできるのが嬉しいと。ピッチャーは打たれても長く投げられるから嬉しいし、撃ち取るともっと嬉しい、と。だけど四球を出すとちょっぴり悔しい。全く素直な気持ちだと思います。

5年生になると、長期休暇の期間だけでなく普段の日にも仲間たちと自主的に薬園台公園で練習するようになりました。ここでも皆勤賞を目指す位熱心で、苦手な守備練で「僕のために友達が外野ノックをやってくれた。外野ノックははるか頭上を越えていくから、今日もかなり特訓を受けた」と嬉しそうに話してくれました。

もちろん嬉しいことばかりではありません。6年生の時には、怪我や病気で練習に参加できず、続けていた素振りもできない日々もありました。試合で打てない時もあるし、守備でエラーをしてしまう時もあります。相変わらず走ることも苦手です。監督始めコーチの方々には、本当に沢山何度も何度も教えていただきました。多少?!どんくさいところもありますが、とにかく一生懸命頑張る息子をいつも誇らしく思います。

「野球が好き」と熱弁する息子に「何で好きなの?」と聞きました。「何度失敗をしても、会心のヒットを撃った時、ファインプレーをした時のあの快感がたまらない。そしてチームのみんなが喜んでくれるのがたまらない。その一瞬がいいから、僕は頑張るんだ」と。

“トライ&エラー”悔しい気持ちもエネルギーに変えて、素直なその気持ちでこれからも何事にも打ち込んでいってもらいたいと思います。

6年間、いい仲間・いい指導者に恵まれたことを感謝しています。本当にありがとうございました!!


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